そしてもう一つの動きが、それはお客が率先して始めた署名活動。 さらには、集会まで開かれた。 演台にはスペインからの移民も上がった。 まさに客が主役だった。
100年前、祖父が小さな食料品店に込めた、人を大切にし、人に奉仕する思い…時代を超えて受け継がれたささやかな優しさ、それを忘れなかった人々が結集したのだ! マーケット・バスケットが、そしてアーサー・Tが、象徴する『何か』を失いたくないー。 ただ、それだけの為に、200万人もの住民が立ち上がったのだ!
そしてこの日、あるメールが全ての関係者の元に届いた。 そのメールに書かれていたのは…
『本日付でアーサー・T・デモーラスは、最高経営責任者に復帰した』
実は…アーサー・Tは退任後、すぐに資金調達に奔走。 いとこから株を買い取り、経営者に返り咲いたのだ! その額は日本円にして1700億円。 当初、株式の売却を渋っていた、いとこだったが、このままでは街に雇用不安が広がるとして州知事が説得、やむなく同意したのだという。 そう、アーサー・Tは最初から、決して諦めてはいなかったのだ。
そして、アーサー・T復帰決定の報を聞き、すぐにトラックは走り出した。 翌朝、店舗には食料品が並び、アーサー・Tがマーケット・バスケットに帰ってきた。
そして応援してくれた人々の前に立った。
「本当に心からありがとうございます。皆さんは私にとって特別な存在で、またここに戻って来られてとても嬉しいです。マーケット・バスケットの同僚の皆さん、マーケット・バスケットのお客様、マーケット・バスケットの仕事仲間の方々、皆さん一人一人が戦いました。そこにはマーケット・バスケットを守るという事以上の意味がありました。」
あのストライキから3年、マーケット・バスケットは新たに9店舗をオープン、その勢いは止まらない。
「彼はとても謙虚な人です。今回の一件も、大変だったのは現場にいた従業員やお客様で、自分は注目を浴びるような事は何もしていない。そう思っているからこそ、自身の取材を受けなかったんだと思います。アーサー・Tはそんな人です。」
長文でしたがいかがでしたか?
「顧客ファースト」
美容師としても鏡のような人ですね。アーサー・T。
僕もこんな想いを忘れずにこれからliageを人気店にしていきたいと思います♪
liage 越谷 岡田